2023-01-01から1年間の記事一覧

12月27日

諦めて、と見捨てないで、が入り乱れている宇宙に住んでいる。真っ暗なダークホールの中には私以外誰もいないように見えて、時折ものすごく息が苦しくなり過呼吸を起こしてしまう。ここに酸素は無い。どこにいるのかも分からない。いつ落ちてしまうのかも分…

12月18日

近頃、人の心が私から離れているのをひしひしと感じる。心が死んでいてもそういうアンテナは機敏で素晴らしいなと思う。勿論、皮肉で。 安心できる関係というものは時折言葉を交わさなくても救いになることがある。あの人がまだ諦めてくれていないからもう少…

12月15日

なぜだか分からないけれど、最近、頑なに母としか寝なかった犬が私と一緒に寝てくれるようになった。不安でどうしようも無い夜はぬいぐるみを抱えて泣いていたが、犬の温かみがあると泣かなくて済む。生き物というのは本当にすごい。あと、かわいい。 今週一…

12月15日

目に見えて調子が悪い。それを感じて、冬だ、と思う。 夏が苦手だけど動かない訳にも行かず、無理した結果、冬に反動が来るというのが毎年鉄板である。そろそろその悪循環を辞めたいが、中々に難しい。 復学に喜び勇んでいたが、今週は一日だけ、しかも一コ…

12月11日

今日はずっと楽しみにしていた、退院後初登校の日だった。やっと普通の人に戻れる、講義の遅れを取り返せる、先生に会える、どうにかなる……そんなことを思って眠ったけれど、現実はそう上手くは行かず、朝になったら体が動かなくなってしまった。 どうしても…

12月7日

日記に必ず写真を貼るようにしているけど、何を貼って何を貼っていないのかを思い出せない。被っていたらごめんなさい。 小説を読んでからずっと見に行きたかった映画と、たまたま広告でみて面白そうだった映画を見に行ってきた。やっぱり映画は映像が大きい…

12月6日

一週間入院している間、おそらく十人位にはどうして将来その職業になりたいのかについて聞かれた。 そこまで崇高な理由がある訳では無いけれど、強いて言うのなら「一人で生きる必要は無い」と伝えるためなのだと思う。私の職種は五年働けばケアマネの資格が…

死に損ないの海

11月26日、夜のこと。 「バカ!バカ!自分で死ぬなんて絶対しちゃダメ!!!!」 意識が戻った時、母はそう言って私の背を叩いた。睡眠薬を多めに飲んだからか首を絞めたからか、目は呼びかけられないと開けないほど意識は以前朦朧としていたが、やけに聴覚…

遺書

私の目標はずっと、ひとりで海際の家で猫を飼って幸せに暮らすことだった。 それなら誰にも迷惑はかけないし、私は私の全てを抱きしめて許して、海を青を見ながら愛する猫と幸せに生きていけるだろうと信じて疑わなかった。 今は、もうそれは叶わない願いな…

頭の中

もしも私が私以外のものになれるのだとしたら、今すぐに海に住むものになりたい。そんなことを考えながら、殆ど人がおらず貸切状態の露天風呂で足をばたつかせて遊んでいた。私は思い返せば昔から泳ぐのが得意な子だった。生まれる水を間違えたのかもしれな…

11月17日

誰もいない道でそっと息を吸うと、何となく救われたような気がする。 嫌なことが続いていて、私の人生ってなんなんだと思ったけど「幸せになりたい」と呟いてみたらすんなりと受け入れられた。 今日、這うように授業に行った帰り道、授業担当ではない先生に…

11月12日

律儀に日記を書いているけど、時折なんの意味があるのだろうと我に返る時がある。感傷的になるのとも同じかもしれない。生きている痕跡をわざわざ残して、私は一体何がしたいのだろうと思う。 書きたいことが昔より上手くまとまらなくなってきた。初対面で会…

11月11日

とにかく寒い。あまりに急に寒くなるものだから、余計に外に触れるのが怖くなった。もう海は行けないだろうか。夏は暑くて息苦しくて気が狂ってしまうけれど、海に気持ちよく入れると思うと我慢出来る。冬はいいことが何も無い。 この季節になると、時折、好…

11月9日

私は恋ができない。昔はできていたような気もするけれど、もうなにも思い出せない。誰も愛せないことが苦しい。誰もいないところへ逃げ出したい。誰かに抱きしめてもらいたい。大丈夫だよって、安心させて欲しい。一人で泣かなくても良くなりたい。優しくな…

11月8日

もしも、の話をするのが好きだ。 もしも私が真っ白な紙だったら。もしも私が猫を飼えたら。もしも過去が全部消えて無くなれば。もしも死ぬことが出来れば。 ベッドの上で夢に落ちる前に考える妄想は、泣く前に消えていく。私が大人になってしまった唯一の証…

11月6日

ナイーブになっていたり、逆に勢い余りすぎていたりしていたら、気づいたら日記を四日も忘れていた。こうして数字だけを重ねる日々を過ごしていくのだと思うと悲しくなる。とにかく、失った日は取り戻せないので今日で一気に書いてしまおうと思う。 三日、久…

11月2日

日記を始めて、およそ一週間が経った。何かを続けられたことのない私にとって、これは快挙だと思う。ただの愚痴をまとめたものだけど、とにかく書けていることに安心する。 昔はあまり怒りが分からない子供だったから、今でも怒り方が上手く出来ない。人に嫌…

11月1日

1ヶ月半の実習の最終日だった。去年もお世話になった場所だったから、指導者さんに名前を言っただけで「去年も来てたよね?」と言われ「大きくなったねぇ」と言われた。正直、私はその指導者さんとの反りが合わないから怖いという気持ちがあるけれど「来年の…

10月31日

今日は講義に久しぶりに出ることが出来た。わざわざ私の隣まで教授が来てくれて「出れましたね!良かったです。ゆるくやってますからね、大丈夫ですよ」と言ってくれて、また申し訳無くなった。ただただずっと「すみません」と小さな声で謝り続けるしかでき…

10月30日

普段はあまり人に頼れないけれど、もう限界になってしまって久しぶりに人の前で泣いた。「沖縄で魚を釣って暮らしてもいいんだよ」と言われたけど、私にその資格はない。なんて、言えなかった。全て私が悪いのに、病気のせいで贖罪を免れていることが申し訳…

10月29日

早朝に目が覚めた時、雨が降っていて、お陰で気持ちは落ち着いたものの、激しい落ち込みから立ち直るほどの気力までは行かなかった。 最近、人のことが好きすぎて、苦しくなってしまうから避けているのかもしれないと気づいた。私の長年の願いである「優しく…

10月28日

小さなころ、私は神様だったことがある。厳密に言えば、そのくらいの気持ちを持って生きていたということなのだけど。 それと同時に、私は祈る側の立場でもあった。離婚しませんように。喧嘩しませんように。傷つけられませんように。もうこれ以上、苦しいこ…

10月27日

あまりにも体調が悪くて起き上がれなかった。でも、寝れるわけでもなく無駄に一日を消化してしまった。各所に欠席のメールを送ると、便宜上ではあると思うけれど心配の声をかけてもらい本当に申し訳なかった。 友達と何気ないLINEをしながら、なんのために生…

10月26日

学科長に認知されていたことが発覚した。「体調大丈夫?ギリギリ?まあギリギリでも何とかやっていこうね!」と話すだけ話して勢いよく去っていってしまった。自体が広まっていることへの危機感と罪悪感で、机に伏せったまま死にたくなってしまった。 私は普…

10月25日

日記を書くのに、別に対した表現や比喩や、体裁を綺麗に整える必要が無いことに最近ようやく気付いた。あまりに遅い。 普段、落ち込む時はあまり他者を意識すると言うより自責ばかりしてしまい自暴自棄になることが多いのだけど、今日ばかりは人のことが憎く…

汚い女

「汚女」今も耳にべっとりとこびりついている呪いみたいな言葉。体調の悪い日や心が不調の日に、時折思い出すことがある単語だ。 高校生の頃、私はストーカー被害に悩まされていた。まあストーカーと言っても学内の同級生だったから、大袈裟だと笑われる事も…

海に帰りたい

高速バスに乗ると、いつもワクワクする。街の喧騒から外れて、森に囲まれた高速道路に入る。一日中曇りの予定だったのに、いつの間にか空には水色が差していて、もうすぐ夕になる日がバスの中に入ってきた。今の時期、山には桜が咲いていて桃色の川の様に華…