頭の中

もしも私が私以外のものになれるのだとしたら、今すぐに海に住むものになりたい。そんなことを考えながら、殆ど人がおらず貸切状態の露天風呂で足をばたつかせて遊んでいた。私は思い返せば昔から泳ぐのが得意な子だった。生まれる水を間違えたのかもしれない。羊水と、海水。母と、母なる大地。

 

衝動的に海を見に行った。元々なんとなく行こうとは思っていたものの、昨日お酒を飲もうと決めた時点で叶わない夢だと諦めていたが、昼頃に目を覚まして15分ほどで全ての支度を済ませて飛び出すように家を出た。高速バスには丁度日が差し込んでいて暑かった。一番前の席しか空いてなかったけれど、見晴らしが良くて嬉しかった。でも、帰りはやっぱりいつも通りポロポロ泣いて帰った。

 

海に行ったのに本当に苦しい。気が狂いそうで、話したりこうして文字を打ったりしていないと自殺衝動が抑えられない。私はいつからこうなってしまったのだろうと考えると、また悲しくなってしまう。辛いことばかりをつらつらと書き連ねる文章は面白くないけれど、私が生きた証にはなってくれるはずだと思っている。死にたい、しにたい、つらい。どうしたらいいのだろう。頭が混乱している。苦しい。

 

皆が幸せになってくれれば救われると思っていたけど、それは多分大きな間違いだ。星が見えない。呼吸が苦しい。楽になりたい。

 

こんなことを言ってはいけないと分かっているけど、末期の癌患者と私のような死を渇望する人の何が違うのだろうと思う。痛くて苦しくて、もう死んでしまいたい救われたいと願う気持ち。きっと一緒なんだって

 

優しくなりたい。誰にも愛されたくない誰かを愛してみたい信用したい温かい光になりたい。

 

明日死ねたら誰かに褒めて欲しい。死ねなくても、抱きしめられたい。