12月27日

諦めて、と見捨てないで、が入り乱れている宇宙に住んでいる。真っ暗なダークホールの中には私以外誰もいないように見えて、時折ものすごく息が苦しくなり過呼吸を起こしてしまう。ここに酸素は無い。どこにいるのかも分からない。いつ落ちてしまうのかも分からない空中で浮き続けている。私は誰だ。誰も教えてくれない。

 

楽しみがなくなりどこにも行けなくなってしまった。ずっと微熱があり体調が悪く、起き上がることが出来ない。かろうじて夜ご飯をお腹に入れているがめんどくさいので胃瘻にして欲しいといったら、咎められた。

せめてなにか楽しみがあれば生き延びられるのだろうが、遊びに行くにも生き延びる予定を入れてしまう自分への嫌悪感が勝ってしまうし、何か美味しいものを食べてもゾワゾワして吐いてしまう。ゲームや小説や映画も、死にたい気持ちに押されて集中出来ない。世界の全てが驚異に感じる。ベッドの中でひっそりと息を整えて、隣にいる犬を撫でるだけで毎日をやりくりしている。

 

生きることを約束することは、何かの焼印を押されているような痛みがする。格付けされて社会に搬送される肉の中、私はいつしか弾かれてしまったのだろうか。

 

そろそろ貯金が無くなりそうだ。あまりに欠勤を重ねているから、これ以上出勤出来ないと在籍させられませんとお店から連絡が来て、本当に申し訳無くなってしまった。お客さんのことは皆大好きだが、甘えたことを言うとどうしても働けない。シフトを出さなければいけない。もう嫌だ。救われたい。誰も私のことを見ないで欲しい。漂うだけの幽霊になりたい。