1月23日

恋や愛を文章化する時、私はいつも嫌な気持ちになる。文章に落とし込めるくらい、それらの輪郭を無意識には自分で掴んでしまっているかもしれないことが酷く恐ろしく、おぞましく感じる。動物としての本能のようなものなのかもしれないが、それが制御出来ないというのも恐ろしい話である。

 

私は、私の周りで愛や恋により壊れていってしまった人が沢山いることを身に染みて分かっている。反対に、それらに救われたという話は聞かない。愛や恋はいつも、人を変え、殺している。意志を、考え方を、感受性を、その他のその人が持つ全てを壊してしまう。こんなもの、自殺と何が違うのだろうと思う。愛や恋が許され、出会って別れる映画が社会に蔓延っているのに、自殺が許されないのはどうしてなのだろう。そんなに素敵なものなのだろうか、人を愛するということは。私にはまだ分からない。

 

人を消費せずに、愛する方法が知りたい。野鳥を愛でるような、その翼の自由を愛するような、そんな気持ちで人を好きになりたい。どこにも行けない私は、そんなことばかりを考えている。